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(Sept. 17, 2016: 豊洲問題は、利権,不正、巨大官僚機構の機能不全等のてんこもり)

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http://archives.mag2.com/0000220241/20160917114857000.html

「編集後記 豊洲問題は、利権,不正、巨大官僚機構の機能不全等のてんこもり」から  豊洲市場用地の問題は、利権,不正、巨大官僚機構の機能不全等のてんこもり状態であり,全ての実態をあきらかにするには数年かかるであろう。いや、実態解明は中途半端に終わる可能性も大きい。

 疑問は次にように満載。

1)築地の移転先は豊洲しかないとされていたが本当か? なぜ旧東京ガスの用地(土壌汚染が予想される土地)にこだわったのか?
2)東京都庁の幹部等の天下り先の東京ガスとの癒着はなかったか?
3)豊洲市場の土地の来歴はまともに調査されたのか?
 都立大学名誉教授の青山貞二は次のように発言している。
 「この豊洲市場用地(豊洲六丁目の土地)の土壌汚染は、石炭から都市ガスを製造する過程における副産物などによるもので、7つの物質(ベンゼン、シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム)による、土壌及び地下水(六価クロムを除く)の汚染が確認されています。・・・。ところで、東京都が豊洲の土地を購入した頃の「しんぶん赤旗」2010年8月25日(水)号に、以下の記事が掲載されました。
『京都築地市場(中央区)の移転予定地・江東区豊洲(東京ガス工場跡地)に、戦争中、毒ガスを製造していた旧陸軍技術研究所跡地(新宿区百人町)の都営住宅工事に伴う土を5500立方メートル搬入し、盛り土にしていたことが8月24日、明らかになりました。・・・。都市整備局の資料で、旧陸軍技術研究所跡地からダンプカー1006台分、5534立方メートルの土を運び込んだことが判明しました。・・・』」
 http://www.eritokyo.jp/independent/aoyama-toyosu001..html
4)第1回目の競争入札が不調に終わったのは、価格をつりあげるために業者が示し合わせたためではないか!!?
 第2回めの入札価格がいずれも99.9%になったのは、不思議ではない。業者の言い値(希望価格)に予定価格を合わせて引き上げたためではないか? その場合は、通常、競争入札の時の「予定価格(内緒)」とは言わずに、「談合価格」とでも言うべきものであろう。
 談合(入札の相談)は,多数のJV(ジョイントベンチャー)が Win Win の関係になることができるのでそれほど悪いことではないというのが入札企業の意識かもしれない。しかし、入札に参加したくても実質的に参加できない企業も多いこと、また、そのようなやり方をすれば結局価格が釣り上がり、東京都民の税金が無駄に使われることは、(業者以外の)誰が見てもわかることであろう。
   5)歴代の都知事は自分には責任はないあるいは自分には関係ないといっているが、決裁権者である都知事としては余りにも無責任ではないか? 特に石原元都知事(あるいは、石原伸晃元東京都連会長を含めた石原一族)の責任が大きいのではないか?  もちろん、東京都のドンと言われる内田元自民党幹事長の責任も同様に大きいであろう。しかし、石原元都知事の責任が一番大きいのは明らかではないか? 石原裕次郎の好イメージが影響してきたのか、石原氏を都知事に選んだり、石原伸晃を国会議員に選んだりして、石原一族を甘やかしてきた東京都民のせいもあるであろう(自業自得)。
 石原都知事が建物の下をいくつかのコンクリートの巨大な箱にすることも検討するように部下である市場長に指示したが、そのやり方のほうが余計に費用がかかるので、石原都知事も諦めたようだ、ということであるが、盛り土しない方式にすることの決裁は石原氏がしたはずである。即ち、結局は、専門委員会の結論をくつがえして盛土をしないやり方をとることについて、石原都知事(当時)は決済印を押しているはずだから、当然、石原氏が一番責任があるはずどある。それなのに、インタビューにおいて、下(部下である市場長)の報告を(定例会見で)紹介しているだけなので(自分には)責任はあまりない、などとよく平気で言っている。「8年前のことだから記憶があいまいなのは仕方がない」(石原氏を擁護する人の声)などとのんきなことは言っておられない、というのが普通の感覚のはず。
 東京都庁の幹部の責任が大きいとしても、在職中、週2日しか登庁しなかった(それ以外は主に自宅などで執筆活動)石原元都知事の責任は大きい。「報告受けず」で免罪になるような問題ではない。石原氏の意識(昔のバカ殿の意識)は、自分は作家として大変な収入を得ており、東京都知事の給料は出勤2日にも及ばない薄給だ、ということかも知れない。
 東京都庁はガバナンスに問題があったのは、石原氏の責任が一番大きいが彼はまったく自覚していない(極楽蜻蛉)。  東京都は「情報公開のしかただけでなく、内部での危機管理の在り方にも問題があった(反省している)」とのことだが、「危機管理」というよりもまず「危機意識のなさ」が問題のはず。「危機意識」がなければ、都民にとってもどんなにまずいことでも危機としてあがってこず、危機だと彼らが思うものだけ「徹底的な危機管理」をしてもむなしいだけであろう。まず、彼ら東京都庁の幹部の意識改革が必要(あるいは、幹部の総入れ替え!?)が必要であろう。
 もちろん、石原都知事だけでなく、歴代の知事にも責任があるはず。この問題で、舛添事務所にマスコミが質問したところ「マスコミの取材にはお答えしないことにしています」との返事だったとのこと。そのくせに、政治評論家としてTVにレギュラー出演できないか交渉している(あるいは交渉していた)そうであるが・・・。
 知能(知識量)は一流でも人間としては三流。政治家にはそういった人間が多すぎる。